愛知の住宅

住宅コンペ応募案。「非日常」を住宅に盛り込むことが求められた。


■コンセプト
日常とは、無意識の動作となるまで繰り返された結果記憶からは薄らいでしまう時間だとすると、非日常は一回性の、印象に残るような経験、時間ではないで しょうか。
非日常を日常に持ち込むのはそれ自体矛盾ですが、太陽の軌道は毎日違い、同じ風が吹く日はありません。そうした当たり前の自然を素直に受け止め、映し込む 空間を用意すれば、日々の時間は忘れ去られていくだけの繰り返しではなくなるでしょう。

■配置
変形した敷地形状を活かし、ほぼ正方形の平面を敷地の残りが三つの庭(アプローチ、非日常の庭、日常の庭)になるように中央に配置します。
建物は自然に南東方向を向きます。
玄関までの石段を降りるという行為を通して、来訪者に外の世界からの境界/結界を感じ取ってもらう為、アプローチは道路が最も高くなる東側から行います。 建物の中心には坪庭を配し、採光を取ると共に内外(うちそと)の入れ子の関係を作り出し、屋内と屋外の関係を曖昧にする一助とします。

■空間
建物の中で日常の空間は建物の主軸と平行または直角方向の壁で仕切られますが、非日常の部分は45度振れた壁によって仕切られることで周りの壁との間に緊 張感のある空間を生み出します。
アプロ−チからダイニングのカウンターに至るまでの道行きの中で、軒先の柱や半円筒の泉などを繰り返し違う手法、角度から見せる(聴かせる)ことで時間と 空間の広がりを訪れる人に感じさせる。