Te Wero跳開橋

ニュージーランドのオークランド市がハーバーエリア再生の鍵と位置づけるTe Wero Bridgeの国際コンペティション案。 現在オークランド市の国立海洋博物館(NZ National Maritime Museum)にて展示中です。。
[2007/09/24] ニュース:本案がファイナリスト(4案)の内のひとつに選ばれました。>ブログ




ニュージーランド最大の都市オークランドは最先端の都市ではありませんが、毎年世界のベスト10に入る生活クオリティの高さと、豊かな伝統文化をバックグラウンドに、バランスの取れた魅力的な都市です。
現在ハーバーエリアで大規模な再開発が進行中で、この新しいエリアと市の中心を最短で結ぶよう、港を横切る可動橋が計画されました。市はこの橋にオークランドのランドマークとしての機能を期待しており、国際設計コンペが実施されることになったわけです。

私の案では車道×2、歩道×2の4つのレーンは海峡に近づいたところでそれぞれ独立した構造体になり、橋の両端を軸として跳ね上がるために合計8本 の跳開橋が時間差をもって、手品師の指のように上がっていきます。列柱のように立ち上がった8本の橋は、出入りするヨットの「門」として機能します。私は 跳開橋(Bascule Bridge)という可動橋としてはもっとも古いテクノロジーを採用しました。他の新しい方式よりも使用するエネルギーがずっと少なく、またこれまでは実 用本位な使い方ばかりで、この方式が潜在的に持つ「美」の部分に焦点をおいた橋がどこにも存在しないと考えたからです。
新しいもの、強いものばかり求めるのとは違った価値観がオークランドと言う街のあり方と似ており、そうした意味でこの街の象徴足りうる橋になると自負しています。

【設計】 橋本建築スタジオ
【発注者】 City of Auckland, New Zealand ニュージーランド、オークランド市