玉川上水沿の住宅

玉川上水を南に臨む敷地からの眺めは都内とは思えないような素晴らしいものである。この眺めを十分に活かした、風の通る住宅が施主の希 望であったが、設計に前だって行った調査で、敷地の一部が法律上は位置指定道路であることがわかった。

 
専門家のコンサルティングを経て施主が出した方針は莫大な費用と長期の折衝が必要になる廃道ではなく、敷地内に道路があるものとして設計を進める道であっ た。この道路と風致地区のセットバック規制により、建物が建てられる場所はほぼ決まった。
玉川上水に面した広い間口いっぱいにバルコニーが設けられ、二階のLDKからは外部階段を降りて直接、小川から水音の聞こえる庭と行き来できる。強い西日 をさえぎるように建物はくの字型に折れて、同時に庭を囲い込む形とした。サッシはドレーキップという防犯性能を確保したまま通風が取れるタイプを選定し、 家の中に居ても、夜間でも外部を感じ取れる家となった。

【設計】 橋本建築スタジオ
【設計協力】 (有) 構造設計工房デルタ/久田基治 
【施工】 株式会社大槻工務店  サンダンス・ウッ ドワークス(家具) 
【使用建材】
浴室用コルクタイル  ヒバ縁甲板  樹脂サッシ(ドレーキップ)